私の大好きな人は、神様になりました。
またひとつ、
私の夢が、また一つ、
叶えられないものになり、
だから、謝らなくちゃと筆をとっても、
もう私の謝罪文を送る宛先はどこにもない、ということに数秒差で遅れて気づくわけで。
それでも、私、一つだけ安心したことがあるんです。
綺麗だったんだって。
私の大好きな人は、本当に綺麗な顔して、彼女の最後の誕生日を終えたって聞きました。
分かってた。そうだろうと思ってた。
だって、昔からずっと、
天使みたいな人だったんだもの。
初雪を思わせるような透き通る白い手で、私に惜しみなく温もりを分けてくれるような人だっだから。
あの手の温かさを思い出す度に、
この人、次は、神様になるんだろうなって、感じていた。
今になってやっと、私は「神様を信じている」と公言できます。
私の、神様。
貴方がいたから、私は生きています。
どうぞ、これからは、私に深く愛されてください。
貴方への深遠なる愛を不変の真実とすることで、私は強くなろうと思います。