eve-a60’s blog

ロンドンでの3年間の大学生活を記録したもの。

同情するなら金をくれ。ロンドンで家探しをするということ。

 

 

 

 

9月から始まる新学期に向けて新しい家を探していると、ドラマ「家なき子」の子役時代の安達祐実が脳内に浮かびます。

 

 

 

 

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入居できる家が、全然見つからないよ〜 泣

 

 

 

 

大学の寮は新入生と交換留学生限定なので、今年は自分で入居可能なハウジングの会社が運営している学生寮か、シェアフラットの空き部屋を見つけなければならないのです。

 

 

しかし、大学管轄外の学生寮は家賃がクッソ高い。

 

 

(ここからしばらく、クッソを連発させていただきます。おつき合いください)

 

 

 

イギリスで長期留学する学生 =  クッソ金持ち

 

 

 

という概念をもとに価格設定したのか分かりませんが、どこも1週間で3-5万円ほどかかります。

 

 

 

嘘やん。

 

 

学生にそんな値段要求するか? 普通、学生寮って、一般の賃貸より安くなるもんじゃないの? と涙目になりかけた私。甘いね。

 

 

ロンドンで留学するっていうことは、そういうことなの。

 

 

 

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今時の学生寮は、入居者の健康まで心配してくれるんです。ジムまで併設しちゃうんだから⭐︎  

 

 

(誰もジムなんて頼んでないわ。施設の維持費が増えるわ、クッソ)

 

 

仕方ないから、フラットが見つかるまでの2、3ヶ月をこの高額な学生寮で過ごそうかな、と思った私。まだまだ甘い。

 

 

 

どの学生寮も契約は1年間の入居限定。

 

 

 

クッソ、どこまでも辛辣な。

 

 

 

(大学の3学期は大体どこも6月中に終了するのに、どうして9月まで寮に残らなきゃいけないんだろう、って不思議に思って友達に聞いたら、留学生の多くは夏休みは実家に帰らずにヨーロッパ周遊するからなんだって。え、まさか本当にそれを考慮しての1年契約じゃないよね?)

 

 

 

というわけで、学生寮への入居はすっぽり諦めてフラット探しに専念。

 

 

あらゆるサイトで探し、下見に出向き、不動産屋にも相談。

 

 

 

だけど、ダメ。

 

 

全然、良い家が見つからない。

 

 

 

 

私にとっての「良い家」というのは、

 

 

 

9月から入居可

 

 

学生可

 

 

家賃は月8万以下(ロンドンでこの値段は安い)

 

 

通勤通学が1時間以内で済む地域

 

 

駅から徒歩10分以内で、なるべく安全な地域

 

(帰りが遅くなった時に駅から自宅までの距離が遠いと不安だし、ロンドンの治安が悪い地域は薬物中毒者やホームレス、ギャングによる犯罪率が高い。うん、ガチでやばい。治安が良くないエリアに住んでるクラスメイトがよく「うちの近所でまた学生が刺された。怖くて、バイト先から家まで一人で帰れない」って怯えてる

 

 

同居人の雰囲気が良い

 

(「ハウスメイトにものを盗まれた! また引っ越さなきゃ!」なんて話をたまに耳にするので、やっぱり同居人はある程度信用できそうな人がいい。ま、下見の時に一度会って話したくらいじゃ、他人の人柄なんて判断できないけどね

 

 

 

 

これらすべての条件が揃った物件を見つけるのは、本当に難しい。

 

 

 

まず、入居日が9月という時点でハードルが3メートルくらい上がる。

 

 

今はどこの大家さんも6、7月中に入居できる新しいテナントを募集しているから、「あの、9月から入居したい」と言えば、即座に入居者決定コンテストの選考から外される。部屋の下見に出向くことすら許されない。

 

 

 

次に、家賃。

 

 

大学と職場周辺の家はどこも月10万越えするものばかり。

 

 

でも、通勤通学があまりに不便だと生活に支障が出るのも事実。

 

 

(一定の勉強時間は毎日確保したいし、たまに起こる電車のストライキに対処できるよう、バスの運行も頻繁なエリアが望ましい)

 

 

 

その他の悩ましい問題点は、「私が日本人だと分かった途端に、契約手続きを複雑化してくる大家さんが多い」ということ。

 

 

 

部屋の状態や立地条件、ハウスメイトが気に入っても、ビザとパスポートを見せた途端に、あら不思議。

 

 

大家さんA「急にシングルルームが売り切れちゃったの。お値段上がるけど、代わりにダブルルームなら貸せるわ」

 

 

 

大家さんB「契約期間、6ヶ月から1年に変更してもらえない? え? 8月に日本へ一時帰国して、それからまた9月に入居できるかって? ダメダメ、ロンドンでそんなことできる賃貸の家なんてないよ」

 

 

 

クッソ、こりゃ完全に私のことナメてるな。

 

 

 

他のヨーロッパ系やアメリカの友達が家を借りたときの話と、アジアの友達の体験談の違いはここ。

 

 

 

そう。アジアの留学生からぼったくろうする大家さんが、あまりに多いのよ。

 

 

 

 

家を貸すのがビジネスなのは分かるけど、私が日本人だからって契約内容を急に変更するのはやめて欲しい。

 

 

 

「最初と話が違うじゃん」と反論する私に、「ロンドンでこんなに良い物件、ないんだよ」を畳み掛けるように繰り返してくる大家さん。

 

 

 

ごめんなさい、あなたの家に入居する気が失せました。

 

 

 

ばいばい。

 

 

 

 

 

みんな、お金大好きですもんね。

 

 

 

私も好きです。

 

 

 

 

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でも願わくは、もう少し人道的にビジネスをして欲しいですね。

 

 

 

うん。

 

 

 

こんなわけで、いつまで経っても家が見つかりません。

 

 

 

しかし、有難いことにクラスメイト達はみんな「家が見つかるまで、うちにいていいよ!」と言って私を励ましてくれます。

 

 

 

そのおかげで、万が一9月までに家が見つからなくても私は野宿をせずに済むのですが、、、いつまでもクラスメイトとそのご家族にお世話になるわけにもいかないので(私、バイトでよく帰り遅くなるし)、家探しは日本に戻ってからも続行します。

 

 

 

 

 

同情するなら金をくれ

 

 

 

この「家なき子」の名言にならって一言。

 

 

 

 

同情しなくてもいいから、義理を通してくれ

 

 

 

 

「日本から一人で来たの? 大変だね。頑張ってね」といった優しい言葉はかけてくれなくてもいいんです。

 

 

 

私はただ、契約内容を突然変更したりなんてしない、信用できる大家さんに巡り会いたい。

 

 

 

 

それだけです。