eve-a60’s blog

ロンドンでの3年間の大学生活を記録したもの。

クラスメイトについて 🏫

 

 

 

先週は体調も優れないし中世文学の課題も進まないし、その他のトラブルもなかなか解決しないしで「こんな非情な世の中でやってられっか!」と心の中で悪態をついていた私ですが、全てが一件落着した今週は心身ともに安定していてすこぶる機嫌が良い。家でも外でもずっと鼻歌を口ずさんでいます。

 

 

はい、人間とは本当に都合の良い生き物です。

 

 

(いや、「人間」と一括りにするのは良くないね。単に、私の心境の変化が他人より極端なだけかもしれないもんね)

 

 

 

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体調不良を言い訳にして卑屈になってしまったこと、反省しております。

 

 

だから、今回のブログは最初から最後まで楽しい話になるよう努めます。

 

 

いいか、自分!ここでは、お得意のネガティブ発言禁止! いつも暗いことほざいて、お前はかまってちゃんか!

 

 

では早速、「クラスメイトについて」お話します。

 

 

私が先行している文学部はおそらく、生粋のイギリス人とヨーロッパ圏内のハーフかクオーターが5割、イスラム、アフリカ圏からの生徒が両者それぞれ2割ずつ、残りの1割をアジア圏が占めています。

 

「おそらく」と記述した通り、この統計に確証はないです。文学部の生徒全員を知っているわけではないので 😓

 

 

 

私が現在特に仲良くさせてもらっているのは、

 

 

ロンドン育ちのポーランドの子

 

 

イラン出身のスウェーデン育ちの子

 

 

去年までブラジルに留学していた生粋のロンドンっ子。

 

 

 

 

 

このように生まれと育ちと国籍が皆異なるので、東アジアから来た私には何がなんだかさっぱり分からん。

 

 

そしてこの人種や出身地の違いに加えて、年齢と性別もバラバラときた。

 

(そう、入学書類の性別欄に「男・女・その他・言いたくない」って4つも選択肢があって、びっくりした)

 

 

こんなカオスな状態で、新しいクラスメイトのプロフィールを正確に把握できるわけがない!

 

 

こちとら、長年付き合ってきた日本の友達の誕生日すら、ちゃんと覚えられた試しがないんだ!

 

(自慢げに言うことじゃない)

 

 

そんなわけで、大学のクラスメイトはみんなミステリアス。

 

 

みんなが何者なのか私にはよく分からない。

 

 

 

だけど私は、隣の席の子がスコットランド出身だろうが、一家全員インドからの移民だろうが、億万長者の息子だろうが、日雇いの歌手だろうが、読者モデルだろうが、身内がバラク・オバマだろうが、構いやしない。

 

 

「同じ学部のクラスメイト」、それだけ分かってれば十分だわ。

 

 

 

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↑ そしてこれは、クラスメイトの間で流行っているピカチュウ

 

 

私がロンドンにある大学を選んだのは、色んなタイプの人と関わりたかったからです。

 

 

「自分とは違う考えに触れて、視野を広げたい!」

 

 

だなんて。

 

 

言うことが青くさいですねえ。 この熱意、果たしていつまで続くんでしょうか。

 

 

私がクラスメイトのことをよく分かっていないのと同じように

 

 

クラスメイトにとっても、私は「得体の知れない留学生」です。

 

 

誰も、私がどこの国からどういう経緯を経てやって来たのか予想できない。

 

 

「高校はどこ?」とか「好きな芸能人、誰?」とか、仲良くなるきっかけになるはずの共通の話題すら私には誰も振ってこないだろうし、「この子と友達になったら、成績良くなりそう!」という期待もされない。

 

 

そうなるのが当たり前だと重々覚悟した上で、私は入学しました。

 

 

、クラスメイト達の「共通の話題」に参加できないというシチュエーションは日本でも散々経験してきたし、他人から期待されることにストレスを感じてしまうような自分なら、一年くらい一人ぼっちの大学生活を送るのも悪くないかも! 二年生になったら友達作るの頑張ってみよう! と思っていたんですよ。

 

 

 

ところが、ですね。

 

 

 

なんと、クラスが始まる前から友達ができてしまったんですね。

 

 

「ここで、2018-9年全ての幸運を使い果たしてしまったのではないか.......」と不安になるくらい、私はいとも簡単に友達を作ってしまったんです。

 

 

 

きっかけは、服でした。

 

 

思いの外、初日から私の服にみんなが興味を示してきたのです。

 

 

 

「え! そのトレーナー、どこで買ったの? 好きだわ!」

 

 

「ずっと気になってたんだけど.......そのコート、いいね」

 

 

「スカートの色、好きだわ」

 

 

 

なるほど。

 

 

ロンドンで新しい友達を作りたい皆さん、

 

 

今すぐ薄紫色のトレーナーと深緑色のコートと橙色のスカートを用意してください。

 

 

 

これら全てを揃えれば、あなたもロンドンっ子からすぐに声をかけられますよ 😉

 

 

 

 

文学部のクラスメイト達は、私の予想を遥かに越えてフレンドリーでした。

 

 

「私たちだって、あなたの国の言語を知るべきだ!」

 

 

と言って、「ハジメマシテ」「アリガトウ」「テメ!」と知っている日本語を全て披露してくれた新しい友達。

 

(「テメエ!」はやめようね? アニメのセリフ、あんまり参考にしちゃダメだよ?)

 

 

本当に嬉しい限りです。

 

私の国の文化を学ぼうとしてくれて、アリガトウ。

 

 

 

ただ、にこやかに話しかけてきたわりに、みんな実はとてもシャイなんだ、ということも後々分かってきました。

 

記念にと思って(そして、母に送ろうとも思って)一緒に写真を撮ろうとすると「私、写真に写るの得意じゃない.......」と躊躇ったり

 

(この時、中高時代の自分を見ているような気持ちになった)

 

 

 

 

授業中に人前で発言することに緊張していたり

 

 

(そんなクラスメイトの代わりにグループ発表する度に、「あれ? 私、留学生だよね? なんで私がサポートに入ってんの?」とちょっと不思議な気持ちになる)

 

 

 

 

時には隣の席の知らない子に話しかけるのすら戸惑っていたり

 

 

(そうか、ネイティブ同士でも初対面は緊張するのか、良かった! と私はよく分からない勇気をもらった)

 

 

 

そんな人間味に溢れたクラスメイト達と関わるのが、私はとても楽しい。

 

 

 

 

もちろん、時には言葉がきちんと通じ合わなくて苦労することもあります。

 

 

でも私の経験上、「言葉の壁」って付き合い始めはあんまり問題にならない。

 

 

この人とは相思相愛だ!と確信した後の「言葉の壁」が一番怖いんです。

 

 

経験者は語ります。

 

 

そう、何事も慣れた頃が要注意。

 

 

 

 

私のクラスメイトの大半はアルバイトをしていますが、その中の一人、H & M (服屋)で働いている友達が、

 

 

「Yuka! (あ、今更ですが私の名前、Yukaです。一応、私のことを知らない人のために言っておきます) H & M においでよ! 社員用の割引、使わせてあげるからさ」

 

 

と言ってくれたお陰で、私は冬用の新しいセーターを購入することができました。

 

 

 

なんか、セーターを直接もらったわけではないんだけど、わざわざ社員割引のこと教えてくれたのが嬉しかったわ。

 

 

 

このクラスメイト達と共に、無事に大学を卒業できることを願いつつ

 

 

 

私は寝ます。

 

 

 

 

気づいたら、もう夜中の三時です。

 

 

 

朝、講義があるのに...どうして私は、夜中にブログを書くのが好きなんだろ 😭